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May

エコロジー&エコノミー 阿部絢子さんの家事スクール vol.1 ブラシ編

category : column  posted on : 2014/05/02

消費生活アドバイザー、家事全般の専門家として活躍する 阿部絢子さんにQ&A形式でインタビュー。

日本テレビ系列「世界一受けたい授業」では家庭科の先生で出演。

『覚悟の片付け』『自分整理のすすめ』など著書多数。

 

連載第1回では、洋服ブラシについてお伺いしました。

 

 

ブラシの魔力!

 擦る、払う、かき出す、撫でる、塗る、梳(す)く、刷(は)くなど多彩な機能、猫のような肌触りのよさ、スマートでナチュラルなフォルム。十数年前から、このブラシの魔力に、すっかり捉えられてしまいました。

掃除に、調理に、身仕度にと、生活のさまざまなシーンで大活躍。使用範囲が広いのも、魅力の一つだと思います。

 

「衣類の長持ちは洋服ブラシにおまかせ」

 

Q1 洋服ブラシは、安いものから高価なものまでピンキリ。選び方を教えてください。

◎ 毛がビッシリと並び、隙間なく植毛されていること。

◎ 毛の材質には、弾力性のある豚毛、毛の長さは3㎝ほどあること。

◎ ブラシ部分のサイズは、タテ12~15cm、ヨコ5~7cmが使いやすい。

  柄は7~8cmが理想ですが、別になくてもかまいません。

 

Q2 ウールのコートやスーツ、ジャケットの正しいブラッシングは?

1. まず、衣類全体を叩いて、繊維の中に入り込んだチリ、ゴミ、毛羽などを浮き出させる。

2. 次に上から下へと表面を払い、チリを落とす。

3. ただし、叩く前にコートやジャケットを風に当て衣類の湿気を飛ばすのを忘れないように。

 

注目!

 ブラシを使う手入れは、どんな衣類にもお勧め。ブラッシングすることで、衣類の毛並が整い、チリも払われ、衣類の表情が蘇ります。ブラウス、セーター、パンツなどにも。冬衣類だけでなく夏衣類にもお勧めします。

 

Q3 花粉対策にも有効ですか?

 花粉の季節にはブラシを玄関に置いておき、家に入る前にブラッシング。花粉は外で払われるので、花粉の影響が減る効果があります。

 

Q4 帰宅直後は面倒でブラッシングできません。その場合、どうすれば?

 帰宅直後の衣類は、身体からの湿気を吸っているので、このときブラッシングしても実は、効果が薄いのです。数日間、衣類を吊るしておき、湿気が無くなってからブラッシングすると、チリやゴミがすっと浮き出して効率的。週2回くらい、まとめてブラッシングするといいですよ。

 

Q5 クリーニングに出さなくてもいい、Wエコ手入れ法を教えて。

 冬衣類に付着する主な汚れは手垢で、それは皮脂分です。これはベンジンで拭けば除去できます。

手順はー

1. 冬衣類は、衣類を風に当て湿気を除く。

2. 次にブラッシング。叩いてから払う。

3. さらに古布にベンジンを含ませて、 袖口、襟、裾などを擦って拭き、皮脂汚 れを落とす。

4. その後カバーをしてタンスにしまう。

 

注目!

 夏衣類は、ブラッシングのあとにベンジンを使い、さらに、水で絞った古布で、汗汚れを落とすのがポイント、あとは乾かして、しまうだけ。

 この方法で、冬、夏ともに、クリーニング知らずに。経済的で、衣類の長持ちもできるのでお勧めします。